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国内初 風力発電機ブレードの100%リサイクルによる環境問題解決の取り組み

2024/3/13

 解体工事・産業廃棄物処理・金属リサイクル事業を行う株式会社イボキン(本社:兵庫県たつの市、以下、「イボキン」)と風力発電関連事業を行うアチハ株式会社(本社:大阪府大阪市、以下、「アチハ」)は、共同の取り組みとして、2023年に兵庫県で請け負いました風力発電機の解体工事で不用になりましたガラス繊維強化プラスチック(GFRP)製の風力発電機ブレードを国内のセメント工場でセメント再資源化処理を行い、その結果、トレーサビリティが取れた100%リサイクルすることに国内で初めて成功致しました。

 今回のリサイクル実証工事では、イボキンとアチハが風力発電機を解体、解体後に回収したブレードをイボキン本社工場でセメント工場が受入しやすい様に中間処理を行い、太平洋セメントグループの敦賀セメント株式会社(以下、「敦賀セメント」)でセメント再資源化を行いました。

 中間処理された廃ブレードは敦賀セメントのセメント製造設備であるロータリーキルンで熱源利用(サーマルリサイクル)されます。また、ガラス繊維を多く含有する焼却残さはローターキルン内で溶融、焼成され、セメントクリンカ(中間製品)の原料として取り込む(マテリアルリサイクル)ことで100%有効活用致しました。

 従来、国内では風力発電機ブレードは風力発電機解体後に適切な処理方法が存在しなかった為、ほぼ埋め立て処分が行われておりました。

 今後、風力発電市場は飛躍的拡大が見込まれ、それに伴って風力発電機のリプレイス案件、廃止案件も増加すると想定されますが、本来、自然エネルギーを利用したクリーンな事業であるにもかかわらず、役目を終える際に大量の廃棄物を生み出すことになり、環境負荷をもたらしてしまう課題が国内外で指摘されています。風力発電業界の発展に伴って発生する課題の1つに答えを出すことが出来たことは大変意義のある実証工事だったのではないかと思います。

 イボキン、アチハは国内トップクラスの風力発電機解体工事の実績があり、その廃材処分も行ってきましたので、廃棄物のデータも蓄積して参りました。

 今後も実績、経験、データに基づいて、SDGsの観点から、風力発電機ブレードのリサイクルを通じて国内の風力発電設備の普及・拡大に貢献していきたいと考えております。

◆本件に関するお問い合わせ先

 株式会社イボキン 東京支店

 電話番号        03-3254-2525

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